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所有-暗闇の中で

所有-ヤンデレルート続き




その瞳は何も映してはいなかった。御堂の心はもう何処にもなかった。
だが、次の瞬間…。
それはほんの一瞬の出来事だったが、御堂の唇が、僅かに動いた。
そして、たった一言、

「た………すけ、………て…」

途切れ途切れに、僅かに聞こえる程度に発された言葉。
そして、御堂はそれきり二度と動かなくなった。

その瞳は最後まで俺を映さず、その唇は最後まで俺を拒絶した。

僅かばかりに残っていた小さな光さえ、深い闇に覆い隠される。
屈辱の言葉を言わせればそれで自分は満足だったはずだ。
だが、それでも何か満たされず、心の凝は重くなっていくばかりだった。それは、最後まで消えることはなく………
その時、気付いてしまった。
心の中に渦巻く深い闇に呑まれ、掻き消えてしまっていたもの。
ずっと心の奥底で見えないように、でも確かにそこにあった感情。本当は気付きたくなどなかった。
渦巻く黒と共に消えてしまっていたと、思っていたのに。

プライドが高く自信家で、凛としていて、最後まで心だけは明渡さなかった、美しい人。
俺は、この人が………

「……好きだったんだ………………」

ああ、何故今、こんな形で気付いてしまったのだろう。
最後まで、気が付かなければ良かったのに。気が付かなければそれで幸せだったのに。

床にだらりと垂れていた己の腕を持ち上げ、御堂の心臓に刺さっていたナイフを両手で引き抜く。
ドロリと溢れ出た血が、自分の腕を真っ赤に染めていった。

愛しき人の血に塗れながら、ナイフの切っ先を自分に向ける。
目から頬を伝い、ポタリ、と床に落ちるは






「ごめん…なさい………」



シャン…と、床に落ちたナイフの金属音が、部屋中に響いていた。





-END-暗闇の中で


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