FC2ブログ

Home > スポンサー広告 > 所有-堕落

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Home > スポンサー広告 > 所有-堕落

Home > 眼鏡×御堂 > 所有-堕落

所有-堕落



佐伯という男に監禁され蹂躙され続ける日々。
プライドも何もかもめちゃくちゃにされ、私は全てを失った。

何時からだっただろう、考える事を止めたのは。
何も考えずにただ、今私の身に起こること全て受け入れていればいい。
反抗せず服従していれば、佐伯は酷いことはしない。
ただ与えられる快楽に身を任せていればいい。
昔の私が何としてでも守ろうとしていたもの。
それが何だったのか、思い出したくもなかった。
思い出す前に、身体が、心が拒絶する。私は私を守るために、考えることを放棄した。
考えなければいい。考えなければ、苦しむことなど何もない。
佐伯から与えられる刺激はとても気持ちが良くて、脳が溶けてなくなってしまいそうだった。
このまま消えてしまえればいいのにと、ぼんやりとした思考の中で考える。

佐伯の命令を聞き、こうして生活し始めてからどのくらいが経ったのだろう。
もう何日も殆んど同じことの繰り返しで、今のままでは、生きているのか死んでいるのかすらも良くわからない。
それでも別にいいと思ったが、さっき、行為の前に佐伯が考え事でもしてる様子で、一瞬だったが険しい表情をした。
佐伯のそんな表情を見るのは久しぶりだった。
いつも無表情か高慢な態度を湛えることしかない男がふと見せた顔。
単純に、もう一度見たいと、そう思った。

佐伯との行為の最中、どうすればまたあの顔が見れるのかと考えた。

「さ、えき………」

そう呼べば、佐伯は口元に笑みを浮かべ、何だと返してくる。

この瞬間に、私達に最も縁のない言葉を言ったなら佐伯はどう返してくるのだろうか。
試してみるか…
私は佐伯の目を見て言った。

「…す、き………」

「……………!?」

結果は思った以上だった。
驚いたのかどうかは知らないが、佐伯は怪訝な顔をした。
佐伯の歪んだ顔が脳裏に焼き付いていく。
ああ、これは思った以上だ。思った以上に面白い。
佐伯の歪んだ表情がもっとみたい…。
そう思った矢先、私は絶頂へと導かれいつの間にか意識を失っていた。

目覚めた時、佐伯はいなかった。
また仕事に行ったのか…。
裸の身体に、タオルケットが掛けてある。事後処理は、もうされた後だった。
まだ頭が冷め遣らぬまま考える。
何時もの朝、何時もの狂った日常。
でも………
昨日の出来事を思い出す。
好き、と私が言った時、佐伯は怪訝な表情になった。
いつも余裕を崩さない奴の顔が歪む。それが、私の気分を酷く高揚させた。

佐伯が帰ってくる夜までかなりの時間がある。
寝るか、ボーッとしているかでいつもは時間が勝手に過ぎ去っていくのだが、どうしても退屈を感じる時もあった。
今日は、どうしようか。
また、昨日の佐伯の顔を思い出す。
次はどうしたらあの歪んだ表情が見れるのだろう。
また好きと言ってみる?いっそまた反抗でもしてみるか?それとも………
そう考えだすと止まらなかった。
でもこれで…しばらく退屈せずに済みそうだ―




次はどうしようかと考えながら、御堂が顔に浮かべたものは、
妖艶で無邪気、それでいて残酷な笑みそのものだった。

END-堕落



スポンサーサイト

Home > 眼鏡×御堂 > 所有-堕落

Recent Comments
Recent Trackback
Search
Meta
Links
Feeds

Page Top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。