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所有-今度こそ、共に。3

SS"所有するという事"BESTEND後ルート-
今度こそ、共に。2の続きです。




退院の日から数日が経った。
私は直ぐに仕事に戻り、佐伯と藤田と三人での会社の経営は順調だった。
私を乱暴に抱いたその日、佐伯の様子は明らかにおかしかった。
きっと怒っているのだろうと思ったが、その日以来、佐伯の様子はいつもと何も変わることはなかった。
事故に遭う前と何等変わることのない日々。
唯一、変わった事といえば、MGNから佐伯が引き抜いてきた藤田が一人、社員として増えた事くらいだろう。

正直、私には佐伯の考えていることがよくわからない。
怒っているのなら、何か言いたいことがあるのなら、口に出して言ってくれればいいのに。
自分は佐伯に迷惑をかけてばかりだ。
いつか感じた、自分はもしかして足手纏いなのではないかという不安は、まだ拭えてはいなかった。
いっそのこと、はっきり言ってくれればいい。
そうすれば、こんな風にいつまでも重苦しい思考を巡らせる必要もなくなる。
いつまでもこんな風に暗く考えてしまう自分が嫌だった。
いつも自身に誇りとプライドを持ち、人より優位に立って生きてきた。
主導権はいつも自分が握ってきたのだ。
しかし、佐伯に会ってそれは変わった。
こんなにも他人に自分の心を乱されることなどなかった。
佐伯の事となると、私は…私でいられなくなる。
自分のことでさえ上手くいかない自分も、余計な事ばかり考えてしまう自分も、嫌だった。
疲れた。そう思ってしまえば恋愛は終わりなのだろう。
いっそ佐伯の事を嫌いになってしまえればどんなに楽か。

ふと、オフィスワークに励みパソコンに向かう佐伯が目に入る。
いかにも仕事の出来る男といった様子だった。いや、実際嫌みなほどにこいつは仕事が出来るのだが。
私は………
思わず、じっと見てしまった事に気付かれ、佐伯が此方を向きふっと笑いかけてきた。
気持ちが、揺らぐ。
そんな目で私を見るな、そんな風に笑いかけるな。
はちきれそうになる思いはもうどうすることも出来なかった。
私は君が…好きなんだ。

嫌いになど、なれるわけがなかった。

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