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あるのは痛みと苦しみと2

さっくり終わりましたとか言っておいて結局続きを思いついて書いてしまいました^^;
※精神的に痛いので注意
ここで終わったら相当悲恋というかBADエンド。
でも今回はそれは止めときます(笑)
まだもうちょっと続きます。



「ないているんですか…」
「………っ」

突然。
投げ掛けられた問いに御堂の手が僅かに緩んだ。

貴様は何を………

貴様は何を言っているんだ、私は泣いてなどいない。
そう思ったところでハッとする。
自分の頬を伝う何か………冷たい…これは………

ポタリ

と水滴が頬を伝って落ちた。

「あ………」

その瞬間、御堂は克哉の首を締め付けていた手を解放した。
そのまま克哉の身体は床に崩れ落ちる。
ゲホゲホと激しく咳をしながらも、酸素を求めて克哉の身体は大きく呼吸を繰り返した。

「っげほっ…はぁ…はぁ……っ」

首を手で押さえながら激しく咳き込みつつ呼吸する。
そうして十分に酸素を取り込んでからようやく呼吸を調えると、克哉は自分の目の前にいるであろう御堂へと視線を向けた。

「…っ」

咄嗟に、何かを言おうとしたが言葉が出なかった。
目の前には床にヘタリと座り込み、腕は脱力しきって放心状態の御堂の姿。そして………

「み…どう…さ…?」

目には涙。
艶のあった唇は青ざめ痩せ細った御堂の顔がそこにはあった。

「みど…っ…!?げほっ…」

御堂に触れようと手を伸ばしたした矢先、また幾度か咳込めばそれに気付いた御堂の瞳が克哉を映した。

瞬間、ただ漠然と空を見ていた瞳とかち合う。
そこに真っ先に見えたものは………怯え。

「ぁ……………」

御堂は克哉を見るなり小さく声を発した。
怯えや恐怖が入り混じった目。身体はカタカタと震えている。

「わ…私は……今…な……にを……」

自分が今していたことが理解出来ないという様だった。
いや、理解出来ないというよりは理解し、怯えている。

「私は今っ…私は……!」
「御堂さん!落ち着いて下さい…!」

平静を保てず叫び出しそうになる御堂を落ち着かせようと必死になだめる。
今の御堂は、自分自身を見失っているように見えた。

「………っ」

克哉が御堂の肩に手を置いけば御堂は嫌がることもせず、腕からは力が抜け落ちまたダラリと脱力する。

しばしの沈黙。
その静寂を破り先に声を発したのは御堂のほうだった。

「もう…止めてくれ……」
「え………」

それは、やっと聞き取れるような声だった。

「もう…十分だろう…私は貴様の思い通りになった……」

そうして御堂は切れ切れだが言葉を繋げる。

「私は、壊れてしまった……今…私はっ…君を殺そうとしたんだ……」
「御堂………」
「楽しかっただろう…?追い詰められていく私の様子は!さぞ無様で滑稽だっただろう…!?」
「………」
「散々虐めぬいた後は私のことを好き、だなどと…そう言えば私は貴様を許すとでも思ったのか?」
「………」
「その後だって…君の真似事のように仕返しをし始めた私を嘲っていたんだろう……!」

御堂からの悲痛な叫び。
伝わってくる苦しみ。痛み、痛む、痛い………。
そして、最後に………

「…消えてくれ………」
「な……」
「私の…前…から…」

―消えてくれ

そう、たった一言。
ズキリと心臓が痛む。

弱りきった御堂の口から出た言葉は克哉の心を闇の中へとつき落とした。
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